前回更新したのが2013年12月だから、ほぼ半年ぶりの更新だったりするのである。酷いですねー。
ADAM-SITESのLIVEの告知などもあるけど、それは次のネタにとっておいて、エフェクタの話。

ラック型ギターエフェクタのDigitech GSP-2101を、随分以前から愛用していたのだ。
ケースに「May, 1994」と印刷されたシールが貼ってあったから、ちょうど20年前のものかな。
プリ段にTube2本使用していて、歪系はバッチリ、S-DISCとかいうDigitech社オリジナルのDSPを2基搭載してエフェクト切替時の音切れ全く無し、空間系もバリエーション豊富かつ実に綺麗で、 以前はLIVEでも、最近は宅録に大活躍していた。

これが先日、いきなり使用不能な状況に陥った。
具体的には、ディスプレイが機能しなくなった。内部の真空管はヒータが灯っているのが分かるので、もしかしたら音は出ていたのかもしれない。が、このGSP-2101は、ボタンで機能を選択して、共通のダイヤルでパラメータ値を設定するというもので、要するに、表示が出ないと何もできない。
そんなわけで、しばらく放置していた。

で、今日、フト、蓋を開けてみようかと思い立ったのだ。
その昔にも一度、蓋を開けたことはあったが、既に状況は思い出せない。

蓋を開けた内部が、右側の写真。
GSP-2101m…Very Cool !!
あまりに美しい基板に、少なからず衝撃を受けた。

多数の抵抗、コンデンサといった受動素子、今どきの機器には考えられない、ロジックICとSRAM(?)とOPアンプの数々、 数個の多分EEPROM、プロセッサ、真空管、そして、「電源トランス」!
これらが、筐体の底面いっぱいの基板と、その基板の上に設けられた小基板の上に、実に整然と並べられている。
ちなみに、私に分かる範囲だと、右下部分はアナログ出力系の回路がメイン基板の上に増設された小基板上に構成されている。また、右上電源下あたりのS-DISCもメイン基板上に増設され2基とされているもよう。

回路は勿論デジタルなんだけど、限りなくアナログぽく見える。 
このように基板上に部品が整然と並べられた様子を見ていると、その見た目だけで「いい音」がしそうな気がする。実際いい音がするのだが。

最近は、ラック式のギターエフェクタ自体殆ど見ないわけだし、こんな製造に手間の掛かりそうな機材、これからはもう出ないのだろうなと思うわけで。 
勿体無いな、なんとか復活できないものか…
とりあえず内蔵の電池を交換してみるか。効果ないかもしれないが。